‘健康’ カテゴリーのアーカイブ

体が硬いと心も硬い

2013/05/30

身も心も軽く

最近、イライラしやすかったり、気分が落ち込みやすくなったりしていませんか。

もしかするとそれは体が硬くなっているせいかもしれません。

心と体は密接に関係しています。

漢方医学では、肝臓は怒り、心臓は喜び、脾臓(現代医学とは異なり消化器官のことです)は思い悩む、肺臓は憂い・悲しみ、腎臓は驚き・恐れとそれぞれの感情は内臓の働きによっておこると考えられています。

肺臓が弱いと肩背部の力が弱くなり、肩がこりやすくカゼもひきやすくなります。そして感情では憂い・悲しみをつかさどるので、悲観的になりやすく気分が落ち込みやすくなります。

肝臓が悪いとイライラして、ちょっとしたことで怒りっぽくなったりします。

体が硬いと気の巡りはとても悪くなっています。気の巡りがよいと体は軟らかくなり、しなやかに動くことができます。

気の巡りがよいともちろん内臓の働きも良くなりますので、気分も良くなってきます。

もし気分が優れないなと感じたら、体操やウォーキングなどをして体を動かしましょう。

難しい運動をしなくても大丈夫です。体や手足の指をぶらぶら動かすだけでも気の巡りは良くなります。

体がガチガチに固まったら解きほぐれにくいので、ちょっとした時間を見つけてしてみてください。

感覚を確かめよう!

2013/04/01

感覚を確かめよう!

今日から新年度の始まりです。

今年は去年よりも早く桜が咲き、こころ弾むような感じがします。

温かくなり、身体も動かしやすくなってきましたから、今年度を健康に暮らすために、自分の身体の感覚を確かめてみましょう。

頭から足の先まで手の届く範囲でけっこうです。全身を自分の手で軟らかく撫でていきます。

撫でてみてどうでしょうか。

触っているのが良く感じる部分とわかりにくいところがありませんでしたか?

感覚が鈍いところは、気の巡りが悪く、神経の働きが弱っているところです。

この部分は他の部分よりも冷えを強く感じたり、また感覚が鈍いためあまり不調を感じず、他のがんばっている所に不調を感じることもあります。

この部分を放置しておくのはよくないので、感覚を取り戻す訓練をしましょう。

◎感覚を取り戻す訓練

感覚が鈍いところに意識を向けてください。

そこに軽く触れてやわらかく撫でてください。

あまり速くせず気持ちのよいスピードで撫でてください。

この訓練を、いつでも気が向いたときにして鈍くなった感覚を取り戻していきましょう。

 

 

冷えてからだが重いときは

2012/12/17

今回も、カイロの活用です。

前回は、背中がゾクゾクしたときの対処法ですが、今回は体が冷えてだるさを感じる方、元気が出ない方に向けての対処法です。

背中の一番下の肋骨が触れる高さで背骨を中心にカイロを貼ってください。図の赤点線で示したあたりです。

黒い中央の線は背骨です。横に飛び出ているのは一番下の肋骨です。先端は前の骨にくっついていません。この骨の高さで背骨を中心にカイロを貼ってください。

カイロを貼る位置図

カイロを貼る位置

ここには腎兪という腎臓に関係したツボがあります。

漢方では、腎臓はとても大事な臓で、体中を巡る気の大元のエネルギーをつかさどっています。ほかにも体の成長発育をつかさどる、脳や脊髄・骨・耳などの体の器官とも関係しています。

腎臓は冬の季節に盛んに働くのですが、弱っていると体中の気の巡りが悪くなり体が冷え体が重く、動くのが億劫に感じたり、関係している体の部分に不調がでることがあります。

そこで腎兪のツボを温めて、腎臓の働きを活発にします。

貼って寝ると低温やけどの恐れや安眠の妨げとなりますので、カイロは起きている時間帯だけ貼ってください。

 

背筋がゾクゾクしたら(カゼのひきはじめの対処法)

2012/12/04

さむけイラスト

本格的に寒くなってきました。

患者さんの中にもカゼをひいてこられる方が多くなってきました。

背筋がゾクゾクしたら、もうそれはカゼをひいています。

そんなときの対処法をお伝えします。

この背筋がゾクゾクするのは、漢方医学では浅い表面のところに寒邪という冷たい邪気が入ったからだと考えます。

頚の後ろから背中の上部には、風府、風池、風門といった「風」の字がついたツボがあり、こういったツボにカゼの邪気が入ったり貯まったりすると考えられていました。また呼吸器系の肺も肩や背中の上部に関係しています。

実際、カゼをひくと上記のツボのあたりにはよく反応が現れます。

対処法は、冷えを取るために背中の上部をカイロなどで温めます。

カイロを貼る場所は、頚を前に倒すと背骨が浮き出てきます。最も高く浮き出た背骨を目安に図の赤点線のあたりに貼ってください。○が高く浮き出た背骨の位置です。

背部のカイロを貼る位置

カイロを貼る位置

※注意※

直貼りは低温やけどの恐れがありますので絶対にしないでください。必ず服の上やタオルに巻くなどして直接皮膚に当たらないようにしてください。

ゾクゾクしなくても、マフラーなどで首や肩を冷やさないようにするとカゼをひきにくくなります。カゼ予防のためにマスク、手洗いなどと一緒に頸肩も冷やさないようにしましょう。

ゾクゾクするぐらいのカゼだとじっと動かないでいるよりは、むしろ動いた方が気の巡りがよくなり、カゼも早く治ってしまいます。

熱がなければお風呂も入って大丈夫です。ただ風呂上がりに身体を冷やしてしまうと悪化してしまいますので、ご注意ください。

足ギュウ運動

2012/04/20

足ギュウ運動、なんだこれは思われたかもしれません。

これは私が勝手につけた名前です。ただ方法を書くだけでは、つまらないかなと思い、ゆる体操風につけてみました。

実際この運動をしているときは、ギュウッと握ってと声を出しながらしています。動きのイメージに合うような声を出しながらすると効果的だよと所属している滋賀漢方鍼医会の先生から教えていただいたので、実践しています。ただ人がいると恥ずかしいので、治療室で一人しています。

足ギュウ運動は下半身の筋肉を鍛える運動です。下半身を鍛えることは上虚下実の姿勢をつくるための第一歩です。

足ギュウ運動のしかた

  1. 足を肩幅ぐらいに開けます。
  2. 足の指で地面をわしづかみに掴んでギュウッと力を入れます。この時に「足をギュウッとして」と声を出しながらしています。痛くなるまで力を入れる必要はありません。
  3. 地面を掴んだまま、自分がロケットのようにまっすぐ上空に飛んでいくような感じで下半身にギュウッと力を入れて、そのまま5~10数えます。この時、力を入れるのは下半身のみで上半身には力を入れないように注意してください。
  4. 一気に脱力します。脱力すると下半身が弛み、ふわーっと温かい血が流れるような感じがします。この感覚を充分に味わいます。
  5. この動作を、5回ほど繰り返します。

1セットだいたい5分前後で終わります。この運動を2週間、毎日続けてみてください。何らかの変化を感じられるはずです。

感じた変化がよいもの、例えば足が軽くなった、肩が楽になった、シャンと立てるようになったなどを感じることができれば、そのまま続けてください。

もしあまり変化がない、どこかに痛みがでてきた場合はやり方が適切でないか、この運動が身体に合っていません。さらに1週間ぐらい工夫してみて、それでも効果が得られない場合は、運動が身体に合っていませんので、あきらめて他の運動をしたほうがよいです。

足ギュウ運動の注意

  • 痛みを我慢してする必要はありません。
  • 腰や膝が悪い方は椅子に腰掛けてしてください。

足ギュウ運動の効果

続けていると下腹部や下肢の筋肉がひきしまり、姿勢が安定します。下肢への血流もよくなりますので、足の冷えが改善されます。また下半身が安定すると上半身も楽になってきますので、頚肩のこりも改善されてきます。

どうぞお試しください。

 

理想的な身体の状態 上虚下実

2012/04/11

身体を鍛えるための運動を始める前に、どのような身体の状態がよいのかを書いていきます。

身体の理想的な状態は上虚下実と呼ばれる状態です。

上虚とは上半身に力みなく軽やかに動ける状態のことを言い、下実とは下半身がどっしりとして安定感のある状態のことを言います。

治療していて感じるのは、この理想的な上虚下実の状態になっている人が少ないという事です。こんな事を書いている私ですが、少し前までは全く逆の上実下虚の状態でした。今は改善するための運動を続けているので、下半身がずいぶんしっかりしてきました。

逆の上実下虚の状態では、足が冷える、頭痛、肩こり、腰痛、精神的にも落ち着かないなど心身両面にわたってさまざまな症状が起きてきます。

これはデスクワークなどで身体を動かす機会が減ったこと、頭を悩ますような問題が増えたことで、気が上に昇りやすく下に降りにくい状態になっているからです。

上虚下実の状態に近づけるためには、まず身体を動かすことから始めるのが必要です。

 

 

自然治癒力

2012/04/09

すべての人に自然治癒力が備わっています。

病気が治るのは、この自然治癒力のおかげです。薬や手術、鍼灸などの治療が直接治しているのではありません。どんなに手を尽くしても自然治癒力がうまく働かなければ、病気は治りません。

しかし、今は自然治癒力がうまく働かない人が多いように思います。生活上の不摂生や、仕事の疲労などが原因になっています。

この自然治癒力がうまく働くためには、健康でなければいけません。

健康を保つためには運動、呼吸、食事、環境、心を適切に整えていく必要があります。

運動、呼吸、食事は身体的要因で、心は精神的要因、環境は外部的要因になります。

この中で精神的要因の心を整えていくのは、難しいかもしれません。しかし、3つの要因はお互いに関わりを持ち、他の要因がよくなってくると残りの要因も改善しやすくなります。

まずは身体的要因の改善から始めてみましょう。