わかば鍼灸院研究所

わかば鍼灸院の研究ブログ

てい鍼の手法-気を抜く手法-

1月11

本の中では、てい鍼の手法は衛気の手法、営気の手法と転換手法を載せてありますが、てい鍼でも毫鍼のように様々な手法で補瀉が行えます。

本の中での瀉法は、営気の手法で陰気を補って実を瀉すという方法ですが、ここで紹介する方法は直接、気を抜いてしまいます。

手法の仕方は、てい鍼を通常の持ち方とは逆に持ち、竜頭の部分を皮膚に接触させます。

気は太い側から細い側へと流れる性質があるので、接触しているだけで気は抜けますが、速やかに効果を出したいときは捻転の補瀉を使います。

捻転の補瀉は、時計回りに回せば気が入る補で、反時計回りに回せば気が抜ける瀉になります。

ですから竜頭を皮膚に接触させて反時計回りに回転させるとすぐに気が抜けます。

この手法は、浅いところの熱を取るのに有効です。

私は口内炎の治療の時によく用いています。

治療法は、口内炎ができている部分の外の皮膚に熱感が感じられます。この熱感部を探し手法を行います。手法は熱感がとれるまで行います。熱が抜けると口内炎の痛みがかなり軽減し、治りも早くなります。

舌にできている場合は、直接できないので、地倉穴や熱感の反応が出ているツボに同様に手法を行います。

この治療以外にも皮膚表面の熱が停滞している部分には有効ですのでお試しください。

 

命門の火、三焦の原気

12月28

命門の火とは、腎間の動気ともいわれ、陽気の大元のようなものです。

命門については、難経では右腎であると言っていますが、歴史的には両腎の間にあるや両方の腎を指すなど、今でも場所は定まっていません。

私は少し意識して人を見ると、体の中央に明るい光があるように感じます。この光は暖かく気持ちの良い感じです。

これは実際にその人をみるだけでなく、テレビなどの映像や写真を通しても分かります。

この明るい光は生存している人のみに感じるもので、お亡くなりになった人には感じずに光のあった場所が空虚な感じがし、その人の存在感というのを感じなくなります。

感覚的には、生存している人は立体的に感じ、お亡くなりなった人は平面的に感じます。

わたしはこの光が命門の火ではないかと思っています。

難経八難には「いわゆる生気の原は、十二経の根本を謂うなり。腎間の動気を謂うなり。これ五臓六腑の本、十二経脈の根、呼吸の門、三焦の原、一名守邪の神なり。故に気は人の根本なり。」とあります。

すなわち腎間の動気は生命活動をしていく大元のエネルギーだと言っています。

生存している人には感じられ、お亡くなりなった人には感じられないということと一致しているように思います。

このエネルギーは、体の中央に強く感じますが、体全体に存在していて、健康なところは光が満ちて明るく感じ、病んでいるところは暗く感じます。

この全体に満ちている光が三焦の原気といわれるものではないかと思っています。

 

邪気

12月10

治療をしていると患者さんの体から様々な邪気が出てくるのを感じることがある。

黒い煙のようなものだったり、ネバネバした色の汚いものなど、治療をして気が巡ると体外に出てくる。

湿邪が関わっているものは、ネバネバして黄土色っぽい、動きが遅い、これがあるとなかなか気が巡らない。

寒邪が関わっていると青い冷気、ちょうどクーラーの風のように感じる。動きを見ているとおもしろい、入ってきたところから出て行くようで、足底から出たり、肩の辺りから出たりする。胃腸が冷えていると腹から出る。

熱邪が関わっていると赤く感じる。痛みがひどいと静電気のようにビリビリ感じたり、稲妻のように電気が放出される感じがある。

黒い煙のようなものは、気が停滞しているところからでる。ほこりっぽい感じがする。また黒くても粘性があり重い感じのものは悪血と関わりがあるように感じる。

 

てい鍼の長短による違い

8月24

以前の記事で、てい鍼の材質や太さによる違いは書きました。

今回は長短による違いを書いていきます。

太さが同じで長さが異なるてい鍼を二組使って調べると、長いと気が届く距離が長く、短いと短くなるようです。

てい鍼は刺すことはできませんが、使う鍉鍼の長さによって深くまで影響を及ぼすことができるということが言えそうです。

ただし気をつけなければいけないのは、深くしようと思っていなくても深く刺さってしまうということです。

具体的には、衛気を補いたいのに少しでも傾いていると深く刺さってしまって、営気まで影響を及ぼし瀉法になってしまうということが言えます。

人によって気の強さは異なりますから、気が届く距離というのは変わると思いますが、もし今使っている鍼でどうしても衛気の手法がうまくいかない場合は、鍼の長さを短くしてみるのも良いかもしれません。

 

てい鍼の作用

7月26

てい鍼は刺入できませんが、深部にも効果を及ぼすことができます。

ただそのとき気をつけることは、鍼を皮膚に深く押しつけないことです。

表面の気が動けば深部の気もだんだんと動き始めます。

深くすると表面の気が虚し気の動きが停滞します。

邪気が停滞していれば、 気が動くことによって体外に出てきます。

だから無理に深部の気を動かそうとしないほうがよい結果が得られます。

表裏経の関係

7月23

表裏関係にある経脈は、治療する前は虚実の関係になっていることが多い。

また絡穴には表裏関係にある経と同じ虚実の反応が現れている。

どちらかの虚実を治療すると表裏関係にある経の反応もなくなることが多い。

古典にある表裏経の治療は、このようなことから導き出されたのかもしれない。

てい鍼の材質

6月15

セミナーやメールでよく質問をいただくのが、鍉鍼の材質による違いについてです。

基本的に材質は治療者が使いやすいと思う材質でよいと思うのですが、初めて購入するときは判断に困ると思いますので、試してみて得た情報を書いていきたいと思います。鍉鍼を購入するときの参考にしてください。

現在販売されているてい鍼の材質は、金、銀、銅、亜鉛があります。セットになったものが販売されているので、これを使って試してみました。

まず金について、手触りは銅のてい鍼より若干太めになっていて、銅よりも持ちやすい感じがしました。また滑らかなので抜鍼などの操作がしやすいです。エネルギーの質は波動が微細で人体に優しい感じがします。補の性質があり、寒や虚の人に適しているように感じます。

銀は、太さは銅のてい鍼と変わりません。手触りは金や銅よりも柔らかい感じがします。エネルギーの質は波動は金と同様微細ですが、性質は反対で熱や実を取るのに適しているように感じます。

銅は、太さは標準的です。手触りはちょうどよい堅さで扱いやすいです。エネルギーの質は波動は金や銀よりも粗大な感じはしますが、肉体のエネルギーに近い感じがします。どちらかというと補の性質があり寒や虚の人に適しているように感じます。

亜鉛は、太さは標準的ですが、手触りは非常に柔らかく少し力を入れると折れ曲がってしまいます。エネルギーの質は波動は銅同様粗大です。どちらかというと銀と似たような性質があり熱や実の人に向いているように感じます。

以上が基本的な性質ですが、補瀉の性質はあるものの使い分ける必要はなく、衛気と営気の手技がきちんとできていれば問題ありません。私の臨床では、銅と金のてい鍼を使っています。これは使い分けているのではなく、金鍼は使いやすいけども1本しかないためベッドごとに違う鍼をおいているだけです。両方そろえればいいのですが、銅のてい鍼でも十分に効果が出るので、材質にはこだわっていません。

初めててい鍼を用いる方には、銅のてい鍼を勧めています。銅のてい鍼は値段が手頃で、堅さや太さが扱いやすいので試しに使ってみたいと思う方には最適です。財布に余裕がある方は、金や銀を選ぶといいかもしれません。亜鉛は材質が柔らかすぎるのであまり勧めていません。しかしこれも銅と一緒に使って+-で気の流れを改善させる治療法には使えます。

どうぞ、この記事を参考に自分に合うてい鍼を選んでください。

電気的エネルギーと磁気的エネルギー

4月10

恥ずかしながら、最近ようやく虚実というのがわかりました。

治療をしていて、いろいろな感覚を感じているのですが、感じている感覚をどのように理解してよいかわからなかったのです。

人の身体には電気的なエネルギーと磁気的なエネルギーの表れがあります。この2つは電磁気と一緒になって呼ばれるように、切り離して考えることができないものです。

私の感覚では、電気的なエネルギーは同じ極性のものを近づけると光って感じます。これは反発するエネルギーだと思います。極性が異なると暗く感じます。+のエネルギーを感じるときは示指を使い、-のエネルギーを感じるときは中指を使い判断しています。しかし見え方の違いがわかれば1本の指で判断できます。

虚実で言えば+のエネルギーを感じるところは実で、-のエネルギーを感じるところは虚の反応を示します。

磁気的エネルギーは電気エネルギーとは異なる見え方がします。電界が及ぶ範囲は光を感じますが、磁界が及ぶ範囲は透明でただ圧だけを感じます。N極側は押される感じで、S極側は吸い込まれる感じです。しかしこれも指によって感じ方が異なります。上記のように感じるのは示指や手掌で、中指や手背は逆に感じます。

磁気的エネルギーの場合、N極の極性を持つものは実でS極の極性を持つものは虚になります。

乾電池や磁石を使って虚実の感覚を磨く練習ができます。

 

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