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治療器具の説明

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森本式ていしん 小里式ていしん ローラー鍼 円鍼
瀉法鍼 集毛鍼 知熱灸

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森本式ていしん

森本式ていしんの写真

ていしんとは、「金是(金偏に是) 鍼」と書きます。「てい」の字は、表示できませんので、組み合わせて書いています。以降は、ひらがなで「ていしん」としていきます。

当院で使っているていしんは、写真のような形をしています。見た目は、ただの針金のように見えます。全体の長さは5.5センチ、鍼を持つところは直径1ミリの太さで長さは3.5センチ、残りの鍼先部分は、持つところよりも細くなって直径0.8ミリ、長さが2センチになっています。材質は金、銀、銅、亜鉛がありますが、当院では、銅を使うことが多いです。

この鍼の特徴は、途中で太さが変わることにより、太い方から細い方へと気が流れやすくなっていることです。そして最大の特徴は、刺せないということです。刺さないのにどうして効果があるのと、思われる方は多いと思います。それは当然です。

まず鍼の働きを説明すると、鍼は刺すための道具ではなく、気の流れを調える道具であるということです。鍼を刺しているのは、刺している深さの気を調えているためにしているということになります。だから刺しているから効果があるのではなくて、刺した部分の気の流れが調ったから効果があるということになります。

言い方がくどくなりましたが、要は、治療とは気の流れを調えるものであるということになります。

ていしんは、どのように気を調えているかですが、これは経絡を利用しています。経絡とは、目には見えないですが、全身にあり、体表面だけでなく、体内にも分布しています。気はこの経絡を巡り、心身が正常に働けるようにしています。ていしんは、この経絡上にあるツボに鍼をして、経絡の気の流れを調えています。

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小里式ていしん

小里式ていしんの写真

尖った鍼先と丸い粒がついた鍼先を持つ、ていしんの一種です。小児はりのときに用いています。これも成人に使う森本式ていしん同様、刺さない鍼です。効果も同様ですが、鍼先が森本式ていしんよりも太く丸くなっているので、強さはややマイルドになっています。

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ローラー鍼

ローラー鍼の写真

凸凹したローラーがついた鍼です。小児の治療によく用いられていますが、当院では、小児には使用せず、成人に使用しています。 この鍼は背部の治療の仕上げ時に、さらに表面の気の流れがよくなるように施します。

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円鍼

円鍼の写真

大きな球がついた鍼です。この球の部分で、筋肉間の溝を撫でさすり、気の流れをよくします。ローラー鍼を使用した後に使用しています。

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瀉法鍼

瀉法鍼の写真

管の中に柄のついた鍼が入っています。管の中に鍼をいれたまま患部を軽く打ち、腫れて熱があるところなどの気を抜くために使用しています。

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集毛鍼

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たくさんの小さな鍼がついていて、バネ式になっていて、鍼先を押さえると引っ込みます。これも瀉法鍼同様、気を抜くための鍼ですが、皮膚表面の熱の滞りを取るために使用しています。

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知熱灸

知熱灸の写真

知熱灸とは、名前の通り熱さを感じたら、取り除いてしまうお灸です。三角錐の形をしていて、大きさは1.5センチぐらいです。 6〜7割ぐらい燃えてしまったら、取り除いてしまいますので、ほわっとした温かさを感じる程度で、熱さを感じません。また最後まで燃やしてしまわないので、やけどの痕もつきません。
このお灸は、硬く凝っているところや冷えているところなど、血の流れが悪いところに使用しています。 当院では、数は少ないですが、知熱灸以外にも透熱灸といって、いわゆる普通の灸をすることもあります。その場合は、患者様に熱さを感じること、痕がつくことを説明し、許可を得てから行っています。

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