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治療について

治療について

当院は、主に「ていしん」と呼ばれる刺さない鍼で治療を行っています。刺しませんので、無痛ですしまた感染の心配もありません。お灸も「知熱灸」と呼ばれるほわーっと温かい程度の痕のつかないお灸を用いています。 治療器具についてもっと詳しく知りたい方は「治療器具の説明」をご覧ください。

成人の治療

中学生以上の治療は、森本式ていしんを用いて治療します。
治療は、はじめに身体がどのような状態になっているのかを診察します。
診察法は、みて判断する望診、体臭や声や呼吸の状態をみる聞診、どのような症状があるのか尋ねる問診、脈をみたり、おなかに触れたりする切診という4つの診察法(四診法)を使って、診察していきます。

身体の状態をつかんだ後は、全身のバランスを調えるために肘から先、膝から先のツボを使って鍼をしていきます。鍼は森本式ていしんを使って、皮膚に接触させて気が流れるように調節を行います。だいたい1〜4カ所くらいのツボを使って治療します。ツボは左右どちらか片側を使います。これは、症状のあるところとは関係なく、最も気が不足している側に施します。これが前半の治療です。

前半の治療が終わった後は、10〜20分ぐらい安静に休んでいただきます。この休んでいる間に、気が全身を巡ることによって、治癒力が高まり、後半の治療が効率よく行えるようになります。

後半の治療は、横向きかうつぶせになって肩背・背腰部、下肢の治療をしていきます。腰以下の症状がある場合は横向きで、頚肩部などに症状がある場合はうつぶせで治療をしていくことが多いですが、患者様の状態によっては異なることもあります。
灸が必要であれば、先にしていきます。灸はおもに知熱灸という温かさを感じたら、取り除く灸をしていきます。この灸は血行が悪いところにし、血の流れがよくなるにしていきます。その後、前半で用いた森本式ていしんを使って、頭部から下肢まで、気が巡るように鍼をしていきます。ひととおり鍼が終わったら、ローラー鍼円鍼という鍼で調えていきます。この二つの鍼も、刺さないはりです。終わったら仰向きに戻ってもらいます。仰向きに戻ってもらったら、顔や頚肩部、おなかに鍼をして治療が終わります。

治療時間は約1時間くらいです。

小児の治療

小児の治療は小児はりと呼ばれる方法で、中学生未満の患者様に対して行う治療です。

小児はりで用いる鍼は、一方が尖り、反対側が丸い粒のような形をしている小里式ていしんという鍼を用いて行います。この鍼も、尖っている側の先端は丸くなっているので、刺さらないようになっています。

治療は、おもに手足とおなかと背中に気が流れるように、軽い刺激を与えて施術していきます。治療時間は10〜15分ぐらいです。

治療間隔と期間は、症状や体質によって異なりますが、かんむしでは一度治療をした後、2・3日様子をみていただき、症状が治まらないようであれば、再度、来院して治療を受けていただきます。2〜3回ぐらいの治療で治まる場合が多いです。
喘息やアトピー性皮膚炎などのように体質改善が必要な症状は、長期の治療期間と回数が必要になってきます。

※基本的に中学生未満の患者様は、小児はりでお受けしますが、症状によっては成人と同様の治療が必要になる場合があります。その場合は、成人同様の施術費2500円をいただきます。

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